『カップヌードル』(日清食品)です。1971年9月19日に新発売以来、今日で46周年を迎えます。9月4日から、『カップヌードル 46周年バースデー記念パッケージ』が発売されているので買ってみました。味も発売以来随分進化しているように思われます。
どうですか。これが、カップヌードル 46周年バースデー記念パッケージです。
「バースデー記念」は、あくまでパッケージだけで、中身に特別な仕掛けがあるわけではありません。
そんなことをしなくても、発売以来46年間で、ずいぶん味の方は進化しているのではないでしょうか。
そう思い、日清食品に取材したことがあります。
しかし、日清食品では、こう回答しています。
“基本的な味”は、1971年の発売当時から変えておりませんが、より愛されるようにと、具材の質・量の改良を行っております」(広報部)
「基本的な味」は「変えておりません」ということは、基本ではない部分で変化はある、ということですね。
また、「具材の質・量の改良」はお認めになっています。
では、カップヌードルの「基本的な味」と「具材の質・量の改良」とは具体的になんでしょうか。
今度は、カップヌードルの発案者である安藤百福氏の呼びかけで設立された日本即席食品工業協会にお伺いしてみました。
原材料については加工技術の進歩により種類が大幅に増加しています。めんの原材料は小麦、でんぷん、食塩、油とほぼ変わっていませんがかやくはスープの原材料はその種類が増加しています。
たとえばかやくではチャーシューや海産物(海老、わかめ、ホタテなど)野菜がレトルト加工技術や乾燥技術の向上により数多くのものが使用できるようになりました、スープにおいてもかつては粉末状態のものが主でしたが液体状のものが添付できるようになり、醤油一つをとっても様々な種類のものを採用しているようです
つまり、カップヌードルの進化は具材とスープの原料が向上したということかもしれません。
味も進化し食の安全もクリア
ハッピーバースデーならぬはっぴばぁすでい?おかげさまでカップヌードルは9月18日で発売46周年!祭りだ!わっしょい!という勢いで、デザインオフィスnendoによる数量限定パッケージが新登場!詳しくはこちら。 https://t.co/gqMLrGhIzi pic.twitter.com/GdemUq8246
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) 2017年9月5日
よく、「インスタントラーメンなんか体に悪いから食べない」という人がいます。
たとえば、当時の代表的な化学調味料であるグルタミン酸を原材料とする「味の素」が、石油で作られていると言われたことがありました。
しかし、これは味の素が否定しています。
『味の素』の原材料であるグルタミン酸は、1962~1973年の一時期に、発酵法による製法の他に、石油からつくられるアクリロニトリルを使用して製造していましたが、効率が悪かったため中止され、1973年以降はさとうきびの糖蜜やキャッサバやとうもろこしのでんぷんなどを原料とした発酵法のみで製造されるようになりました。
1987年には世界中の研究機関で行われたグルタミン酸ナトリムの安全性に関する研究成果をもとに国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)がグルタミン酸ナトリムの安全性について評価を行い、使用量の制限はなく、大人から幼児にいたるまでどなたでも(妊娠している方、赤ちゃんにも)安心してご使用いただけ、安全であると評価しています(お客様相談センター)
ひと頃言われた、中華料理症候群(チャイニーズ・レストラン・シンドローム)はどうでしょう。
グルタミン酸ナトリウムの摂取で、頭痛、体の痺れなどを起こすとされるものです。
中華料理店症候群については、JECFA(国際連合食糧農業機関=FAO、世界保健機構=WHOの合同食品添加物専門家会議)、 FDA(米国食品薬品局)、EUFIC (ヨーロッパ食品情報会議)、 SCF(欧州連合食品科学委員会)などで臨床試験や議論がなされたものの、グルタミン酸ナトリウムとの間には相関関係は確認されていないといいます。
また、グルタミン酸は脳関門を通過できないので、意識や脳障害などの原因にもならないといいます。
もちろん、どんな食品でも、それだけを食べ過ぎるのは勧められません。
インスタントラーメンの場合も、ほとんどの場合、十分な具材は入っていませんから、栄養のバランスを考慮することは必要です。
ただし、商品自体が体に悪いということを心配しながら食べる必要はなさそうです。
これからも、カップヌードルのお世話になりましょう。
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