緑のたぬき天そば東(マルちゃん=東洋水産)は、鰹節だしを利かせたそばつゆに喉ごしのよいそば香ばしい小えび天ぷら自慢の一品です。「東」とは、醤油と砂糖を合わせた東日本向けのつゆという意味。「たぬき」ですが丸いしっかりした天ぷらが入ってます。
たぬきであってもたぬきでない!?
マルちゃんのカップ麺といえば、真っ先に連想するのは『赤いきつね』と『緑のたぬき』。
たぬきというのは、天かすあるいは揚げ玉がのっている、と連想します。
きつねは、油揚げですね。
キツネが油揚げ好きという話があり、稲荷寿司も、お稲荷さんのキツネの神様が油揚げ好きなのから来ているといわれています。
では、天かすあるいは揚げ玉がのっているそば(うどん)は、どうして「たぬき」というのでしょう。
狸だから「たぬき」ということではありません。
揚げ玉だけで、天ぷらの“種(たね )”がないから「たね抜き」→「たぬき」と変わったとの説がよくいわれています。
……といっても、これは関東での話。
というのも、大阪では、「たぬき」とは「油揚げ」を指すそうですね。
京都では、油揚げのあんかけ入りが「たぬき」と聞きました。
地域によっては、そもそも天かすというのは、ネギと同じで、何にでものせるものという考え方があるとか。
つまり、『緑のたぬき』といって天かすをのせても、全国津津浦浦まで通用する話ではないわけです。
「たぬき」の捉え方は、きっと地方によって様々なので、たぬき(そば)である理由もありません。
というわけで、今回ご紹介する緑のたぬき天そば東(マルちゃん=東洋水産)の具材は小海老のかき揚げで、天かすあるいは揚げ玉ではありません。
「たぬき」という名の天そばです。
さっそく作ってみました
緑のたぬき天そば東(マルちゃん=東洋水産)のパッケージです。
「東」とはどこにも書いていないのですが、私が購入したのは東京のスーパーです。
鰹節だしを利かせ、醤油と砂糖を合わせた東向けつゆに仕上がっています。
一方、「西」は、鰹節・煮干・雑節・昆布のだしを利かせたつゆだそうです。
西日本は、しょうゆでつゆを作らないんですね。
パッケージ
『緑の』ですから、ふたの外縁、左半分は緑色です。
まるちゃんのロゴが真ん中上部、左半分の緑を背景に、白色で『緑のたぬき』と墨文字で描かれ、左隣に紅いバックに白抜きで『天そば』と記載されています。
右半分には完成商品が描かれています。
待つのは3分
蓋を開けると、そばの上に小海老のかき揚げがのり、粉末つゆと七味唐辛子が別添されていますが、どちらも先入れです。
天かすあるいは揚げ玉ではないのです。東京人にとつては、これはたぬきそばにならないのですが、でも小海老のかき揚げが入っているのならいいですよね。
そして、お湯を入れて3分待ちます。
できあがりですが、くずれそうでくずれない小エビのかき揚げ。
実勢価格が100円を切るカップ麺でも、これだけしっかりしたかき揚げが入るんですね。
スープの味は濃口の醤油でしっかりしています。
私は東京人なので、このくらいが口に合います。
そばは、とろろ芋が入っているのでつるつるイケます。
カップ麺ではないかのようです。
薄く小さいかまぼこも入っています。
手堅くまとめたいいお味でした。
栄養成分と原材料
緑のたぬき天そば東(マルちゃん=東洋水産)の栄養成分は、1食(101g)当たり、エネルギー480kcal、めん・かやく434kcal、スープ46kcal、たん白質11.2g、脂質24.8g、炭水化物52.9g、食塩相当量5.9g、めん・かやく1.9g、スープ4.0g、ビタミンB10.37mg、ビタミンB20.28mg、カルシウム152mgです。
緑のたぬき天そば東(マルちゃん=東洋水産)の原材料は、油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白)、かやく(小えびてんぷら、かまぼこ)、添付調味料(砂糖、食塩、しょうゆ、魚介エキス、たん白加水分解物、乳糖、香辛料、ねぎ、香味油脂)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ベニコウジ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、カロチン色素、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・大豆・豚肉・やまいも・ゼラチンを含む)などとなっています。
主な原材料の産地情報は、油揚げめんが小麦粉はアメリカ、オーストラリア、カナダ、日本。そば粉はアメリカ、カナダ、中国、日本、ロシア。植物油脂はインドネシア、マレーシア。
かやくのうち小えびてんぷらのえびは台湾、中国、ベトナム。かまぼこのたらはアメリカ、いとよりはタイ。
添付調味料のねぎは中国。
最終加工地は、ねぎ以外は日本で、ねぎのみ中国です。
価格
緑のたぬき天そば東(マルちゃん=東洋水産)のメーカー希望小売価格は、193円 (税別)です。
私は例によって、激安スーパーであるオーケーストアにて98円(税抜)で購入しました。
私の知り合いには、日清どん兵衛よりもマルちゃんの方が安いからそちらを選ぶという人がいます。
たしかに、98円でこれだけのものがいただけるのならいいですね。
でも、どん兵衛はどん兵衛で私は好みなのですが、
いずれにしても、緑のたぬき天そば東は、そば、つゆとも安定の美味しさで、コスパの高い逸品だと思います。
『赤緑合戦』も実施
さきほどの蓋には、『緑のたぬき40周年』と赤文字で記載され、『赤緑合戦』も告知されています。
これは、マルちゃんのキャンペーンですね。
『赤いきつね』『緑のたぬき』それぞれ10種類ずつを対象に、それぞれ1商品を選んで食べ比べ、赤か緑のどちらかに投票するシステムです。
ということは、最低でも2商品買って食べないと投票できないんですね。
この記事を書いている時点(2020年12月17日22時)で、赤が3246票、緑が3379票です。
いかがですか、投票してみませんか。
以上、緑のたぬき天そば東(マルちゃん=東洋水産)は鰹節だしを利かせたつゆに喉ごしのよいそば香ばしい小えびかき揚げそば、でした。